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オンラインによる企業訪問の実施

 流通経済大学流通情報学部では、毎年、産学連携によるロジスティクス企業訪問講座を実施しています。しかしながら、2021年度はbet36体育在线_bet36体育备用网址【中国科学院】@の影響により、現地を実際に訪れる企業訪問ができないため、施設映像などを取り入れ、オンラインによる授業を実施しました。2021年度は6カ所実施しましたが、1月に実施した後半の3カ所を紹介します。

①先端物流施設を知る NX-ALFA ONLINE SHOWROOM
 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社は、東京都江東区の倉庫施設内にAI?IoT技術を活用したショールーム型の先端物流施設「NX-Auto Logistics FacilityNX-ALFA)」を2020年に開設しました。
 当日は、同施設とのオンライン中継により、担当者から以下の説明がありました。
 近年、物流業界は少子化?人口減少に伴う労働力不足が深刻化しており、物流現場における自動化?省人化設備の導入が求められています。既存倉庫への先端物流機器の導入には、最適な機器の選定、レイアウト変更、作業フローの見直しのほか、投資資金負担などの諸課題をクリアする必要があります。
 今般開設した「NX-ALFA」は、物流センター内の各作業工程を細分化し、物流現場の効率化?省人化を実現するため、先端技術を活用した複数の物流機器を導入しています。また同施設ではアパレル関連の商品を取り扱い、シェアリングのモデルとして稼働し、入庫から保管?ピッキング?梱包?出庫に至るまでの物流センターとして実稼働している物流機器等をお客様に見学して頂く、ショールーム型の施設となっています。
 施設とのオンライン中継により、先端物流機器による商品の流れについて、分かりやすく説明していただきました。

②通販専用の物流施設 スクロール360 SLCみらい
 スクロール360は、フルフィルメント業務代行、マーケティング支援、通販システム構築などの事業を展開し、全国8箇所の物流センターを運営しています。SLCみらいは、20205月に稼働した地上5階建ての物流センターです。
 当日は、同社の物流担当者より以下の説明がありました。
 1階は、荷受場、出荷仕分け、移動ラック、保管場になっており、保管場は、荷受した荷物の一時的な置き場で、空間の有効利用ができる移動ラックを使用している置き場もあります。
 3?5階は、ピッキング、保管、出荷場となっており、5階では検品、梱包のための各作業台にPC、液晶タッチパネル、送り状を出力するラベルプリンタを設置してあります。また、商品のバーコードをリーダーで読むと注文者と注文内容が表示され、一致すると送り状が印刷できる仕組みにして商品の送り違いを防いでいます。作業状況の情報を管理するシステムを構築しているため、その内容と作業状況の録画映像との突き合わせにより、間違いの原因を特定できます。
 4階では、化粧品の出荷業務を行なっており、作業進捗状況をホワイトボードで把握できるようにしています。また、透明フィルムで商品を包み込むシュリンクと箱詰め、送り状の貼り付けまでを自動設備で行っています。ここで梱包された商品は、コンベアで1階まで運ばれ仕分けソーターにより方面別に仕分けされます。2階には、プリントオンデマンド機、折り機を設置してある印刷オペレーション室、食堂、応接室、会議室などがあります。
 施設の構造と商品の入荷から出荷までの工程を関連づけて、分かりやすく説明していただきました。

荷受場のバースに停車するコンテナ        検品、梱包のための作業台
 

自動包装?箱詰めの自動設備            方面別仕分け機
 
注)映像は流通経済大学が制作したもの

?③全国から新鮮野菜が集まる中央卸売市場 大田市場青果部
 東京都中央卸売市場の大田市場は、平成元年に、青果の旧神田市場?荏原市場、水産の大森市場を統合して開設しました。平成2年には、城南地域の花き地方市場を統合してさらにスケールアップし、青果部?水産物部?花き部の3部門を有する総合市場となっています。
 当日は、同市場で青果を取り扱っている卸売業及び中卸売業の方から、下記の説明がありました。
 大田市場は、大田区の臨海地域で、約40万平方メートルの広大な敷地を有し、隣に野鳥公園、南側には羽田国際空港、東側には東京港、北側にはJR貨物基地、真ん中を貫くように首都高速湾岸線が通っており、物流拠点として優れた立地条件で市場業務を展開しています。 市場は、集荷、価格形成、決済、情報受発信、災害時対応といった5つの役割を果たしています。青果部は、日本一の取扱規模を誇っており、大田市場での決定価格は、日本全国の市場の指標となっています。 また、市場機能をさらに高めるために、平成19?22年度にかけて、4つの屋根付積込場と、民間活力を活かした低温立体荷捌場を建設して、流通環境を整えています。屋根が設置されたことにより、晴れの日には日光に当たることなく、雨の日には雨に濡れずに卸売場から買受人のトラックまで届けることができ、衛生的に輸送できるようになりました。また、低温荷捌場が設置されたことにより、産地から小売店の店頭まで、青果物の品質を落とすことなく輸送することが可能になりました。
 大田市場における全国からの入荷からセリなどを経た荷動きの実態について、分かりやすく説明いただきました。

早朝の入荷風景                セリの風景
 

低温立体荷捌場             店舗向けの加工作業
 
注)映像は流通経済大学が制作したもの